運動器リハビリテーション 痛み治療のクリニカルリーズニング 6.よく形成された目標(ウェルホームドゴール)を設定する為の医療面接 「ウェルホームドゴール」は、「よく形成された目標」と訳され、心理療法のなかの短期療法の1つであるソリューションフォーカストアプローチf(以下SFA)に出てくる言葉です。 クリニカルリーズニング関連の用語や、徒手療法の用語ではありませんが、これを痛みを対象にした治療(理学療法や徒手療法、リハビリテーション)のヒントにする... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 痛み治療のクリニカルリーズニング 臨床推論 5.疼痛治療におけるゴール設定の考え方・目標設定時の注意点 患者は症状がゼロになる事を目的に整形外科クリニックや治療院に訪れていると思われがちですが、この症状をゼロにするという事に拘りすぎると、治療関係は「1.痛み治療の進め方 -治療を停滞させない為に-」での説明と同様に、ズルズルと時間だけが過ぎていき、やがて治療は停滞していってしまいます。 今回は、痛みを訴える患者のリハビリ... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 痛み治療のクリニカルリーズニング 徒手療法臨床推論 4.徒手療法を用いる前に行うオリエンテーションの重要性 セラピストがどのような思考過程で、目の前にいる患者のかかえている問題(腰痛や膝の痛みなどの症状)や、その原因に迫ろうとしているのかを実際に検査・治療にすすむ前に、その治療を受ける患者に事前に説明しておく事は非常に重要です。 触った瞬間に完全に治癒させる神がかり的な治療を行えないにも関わらず、いきなり治療を開始してしまう... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 痛み治療のクリニカルリーズニング エビデンス臨床推論 3.適刺激を見極めるための臨床的な視点 前回の記事では、適刺激を見つけるための考え方と、その取り組みを実践しやすい「対象者」について説明しました。 臨床の取り組みが浅いセラピストであればあるほど、適刺激を探しやすい患者から多くの経験を積んでいき、そこで得た経験を自身の治療技術の基盤にしていく事が大事だと思っています。 本記事では、「適刺激の見つけ方」という事... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 痛み治療のクリニカルリーズニング 臨床推論 2.症状に良い反応を示す手技の見つけ方 -適刺激という考え方- 前回の記事では、「適刺激」という言葉を多用しましたが、この言葉を用いる事により、この特集シリーズで伝えようとしている事を説明しやすくなるためです。 医学用語や、徒手療法関連の専門用語というわけではありません。 前回の記事でも説明していますが、患者の症状に良い変化を与えることができる物理的な治療刺激を、シンプルに表現する... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 痛み治療のクリニカルリーズニング 徒手療法臨床推論 1.痛み治療の進め方 -治療を停滞させない為に- 痛み症状を訴える患者の治療に携わるセラピストは、治療を進めていくうえで、「何を目的に、どのような行動をとるべきか」「今取り組むべき問題が解決すれば、次の課題は何か」などを常に考える必要があります。 それを忘れて、「サービスを提供しなければ、、、」という視点に偏ってしまうと、適切な治療関係は築けなくなってしまいます。 今... 棚原孝志