痛み治療における臨床推論をテーマとした特集シリーズです。
整形外科クリニックや、外来リハなど、主に痛みを主訴とする患者に対するリハビリテーションを提供する現場で働く若手療法士向けの内容となっています。
痛みを主訴とする患者を担当すると、担当療法士の使命は「その人の痛みを完全に取り除く事」と思ってしまいがちですが、決してそう単純なものではありません。
このシリーズでは、痛みの治療現場で働く若手療法が、悩んでしまうであろうシーンを想定して、10の記事で解説しています。
疼痛治療で悩む若手療法士に読んで頂き、「臨床への向き合い方」のヒントになれば幸いです。
目次
1.痛み治療の進め方 -治療を停滞させない為に-
2.症状に良い反応を示す手技の見つけ方 -適刺激という考え方-
3.適刺激を見極めるための臨床的な視点
4.徒手療法を用いる前に行うオリエンテーションの重要性
5.疼痛治療におけるゴール設定の考え方・目標設定時の注意点
6.よく形成された目標(ウェルホームドゴール)を設定する為の医療面接
7.価値のない悪化について ~イリタビリティー、センシティビティー~
8.効果判定のための準備(疼痛を再現させる他の動作や検査)
9.治療刺激の調整 ~より最適化された治療刺激へ~
10.初回の治療終了時にやるべき事
【付録】ケースで学ぶ適刺激を見つける過程
【付録】ケースで学ぶ適刺激を見つける過程2
担当: 棚原孝志