● マニュアルセラピーに対するクリニカルリーズニングのすべてのUPDRAFT会員による評価
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現在の臨床において、セラピストには根拠のある治療・訓練を行うことが求められています。
そのため、患者に対してセラピストが系統的な知識と確実な研究の結果から得られた仮説や手順を導入し、評価することが必須となっています。
本書は、マニュアルセラピーにおけるクリニカルリーズニングの最新理論と、世界的に著名なセラピストによる23編のケーススタディにより構成されています。
読者が臨床で必要な技術と知識を融合することができ、推論と意志決定の必要性を理解し、臨床に生かすことができるようになることを目指しています。
「マニュアルセラピーに対するクリニカルリーズニングのすべて」編集部解説
クリニカルリーズニングで有名なマークA・ジョーンズの著書です。
徒手療法に関わる世界的なセラピストが1症例ずつ挙げて、そこで起きているセラピストの思考過程が記述されています。
たとえば、Dバトラー、トビーハル、ポールホッジス、ダイアン・リー、Dマギー、マックコネル、マッケンジー、ロッカーバード、シャーマン、メイトランド、べルーミング、パリス、カルテンボーン、マークA・ジョーンズなどが執筆しています。
23の症例報告(1症例あたり一つの章を用いて解説)と、クリニカルリーズニングに関する総論など、合計26章で構成(400ページ以上)されています。
第1章「クリニカルリーズニングへの導入」や、第25章「クリニカルリーズニング学習に関する教育論と原理」、第26章「徒手療法におけるクリニカルリーズニング」に、クリニカルリーズニングを学ぶための基本が丁寧に説明されています。
症例報告は、思考過程が時系列で記載され解説が加えられているので、ただ方法論を解説するだけではありません。
臨床で「何を考えどう取り組むか」を学ぶことができる良書です。