運動器リハビリテーション 臨床推論におけるナラティブリーズニング 3.ナラティブは対象なのか、方法なのか ナラティブとは、物語と和訳され、 「人それぞれの解釈」をセラピストの働きかけによって、変化するきっかけを与える事 と説明してきました。 この場合、患者のナラティブをリーズニングやセラピーの対象としています。 しかし、ナラティブが複雑になってしまう1つに、ナラティブを治療手段として用いる事も含めてナラティブという点です。... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 臨床推論におけるナラティブリーズニング 2.認知行動療法に物語推論の要素を取り入れる 「人をみる」という事が意味しているものとして、前回記事では 「ある事柄が起きた時、その反応は人それぞれ」というような事を解説してきました。(使用している言葉そのものは違います) この反応の違いを「解釈の違い」によるものとしましたが、これを認知行動療法で行われる正の強化と合わせて、ナラティブリーズニングについての解説をし... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 臨床推論におけるナラティブリーズニング 心理社会的アプローチ 1.心理社会的アプローチとしてのナラティブリーズニング クリニカルリーズニングには、ナラティブリーズニングという領域があります。 ダイアグノーシスリーズニングが身体に対する従来のアプローチであり、ナラティブリーズニングは1人の「人」として心理社会的領域からアプローチしようとするものです。 クリニカルリーズニング アプローチ 対象 ダイアグノーシス 診断的アプローチ 身体 ナ... 棚原孝志
運動器リハビリテーション ハンズオンからハンズオフ、自己管理へ セルフケア 5.セルフエクササイズの重要性を認識してもらえない理由 セルフエクササイズ(自己治療)を導入していく中で、セルフエクササイズの重要性をあまり認識していないと感じる患者がいます。 この背景に潜んでいるものについての私見と、その対策についてを述べさせて頂きます。 当記事では、痛み治療現場でのクリニカルリーズニングにおける「セルフエクササイズの考え方」をテーマに解説しています。 ... 棚原孝志
運動器リハビリテーション ハンズオンからハンズオフ、自己管理へ セルフケア 4.指導したセルフエクササイズを実際に行えているかの確認方法 治療が進行してくると、療法士側からセルフエクササイズ方法に関する情報を提供して、それを実践してもらう場合が訪れます。 このセルフエクササイズの導入のタイミングで、しっかりとセルフエクササイズを実践できているかの確認をどのように行っているでしょうか? 今回の記事では、指導したセルフエクササイズがしっかり行えているかを確認... 棚原孝志
運動器リハビリテーション ハンズオンからハンズオフ、自己管理へ セルフケア 3.セルフエクササイズを処方する際にコンプライアンスを低減させない方法 セルフエクササイズを処方する際に、それを実際に行う事ができるかは非常に重要になってきます。 痛み治療場面で処方されるセルフエクササイズは、その痛みが実際に「セルフエクササイズによってコントロール可能」という事を患者自身に実感として持たせる事ができれば、後は理学療法士側から細かいアドバイスをしなくても、患者自身でしっかり... 棚原孝志
運動器リハビリテーション ハンズオンからハンズオフ、自己管理へ セルフケア 2.理学療法士が提供したセルフエクササイズを継続できない患者の対応 リハビリテーションにおける治療の過程で、自主訓練を指導する場面は多々あると思います。これは、「徒手療法を用いた痛みの治療」に限らず、リハビリテーション全般で言える事です。 本記事では、その指導したセルフエクササイズを実施できない、または継続できない、という患者の対応について解説していきます。 痛み治療の現場は、セルフ... 棚原孝志
運動器リハビリテーション ハンズオンからハンズオフ、自己管理へ セルフケア 1.痛み治療におけるセルフエクササイズの役割 これまで、他の特集シリーズにて、痛み治療としての徒手療法の用い方(実際の技術ではなく、それをどのように用いていくかの考え方や思考プロセスなど)を中心に書いてきました。 その中で、理学療法士側のスタンスとしては、痛みをゼロにしようと意気込む事よりも、「どうすれば理学療法士の手を借りずに患者自身で痛みをコントロールできるか... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 臨床の学びを最大化-シングルケース研究法- エビデンス徒手療法 【付録】シングルケースによる個々の患者に対する痛み治療の報告 特集シリーズ「シングルケース研究法」では、これまでシングルケース研究法について3つの記事で解説してきました。今回の記事は、この特集シリーズの付録記事となっています。 本特集シリーズで伝えたかった事の1つですが、シングルケース研究は、臨床に従事しているセラピストにとって、自身の臨床での知見を発表する際に非常に優れた方法で... 棚原孝志
運動器リハビリテーション 臨床の学びを最大化-シングルケース研究法- 3.シングルケース研究法を臨床に役立てるための取り組み 今回の記事は、シングルケース研究法を臨床で活用する事について解説する内容となっています。 なお、ここで行う解説は、外来理学療法(外来リハビリテーション)などでよくある「痛み治療場面」を想定して、説明しています。 ... 棚原孝志